抄録
学士課程教育の充実が求められており,社会人基礎力をはじめとする様々な能力の養成が求められている.これらの能力要素を4年間・同一指標で測定し,学生にフィードバックすることは学生の成長にとって重要な要素となると考えられる.そこで本研究では,その指標作成を念頭に初年次科目受講生を対象とした,ソーシャル・スキルに関する認識調査を行った.その結果,多くの学生が高校卒業時点で実社会において必要なスキルを身につけていると自己評価しており,大学生活を通して,更なる向上を求めていることも示唆された.本調査は自己認識に関する調査であり,実際のスキルのレベルを測定し,自己認識との差を考察することが今後の課題である.