抄録
天気に関する学習で冬の天気をどのように扱うかを考える手始めとして、降雪雲の気象学的特徴及び小・中理科と高校地学基礎教科書での記述内容を調査した。気象衛星ひまわり可視画像5年分から、日本海北東部における降雪雲を筋状雲、収束雲、オープンセルなどに分類できた。典型的な筋状雲は15%程しか発生しなかった。可視画像で典型的な筋状雲と分類されたものの7割は赤外画像で筋状と認識できなかった。中・高校教科書の6割で筋状雲が記述されているが、赤外画像を用いているため、筋状であることは不明瞭なものが見られた。また、日本海における気団変質に関する記述が不十分で、中高での学習内容の連続性に問題があることがわかった。