抄録
インターネットの普及による膨大な情報流通と,ゲーム機,タブレット,スマートフォンといった情報機器の多様化が進んでいる現代の情報社会において,小学校から高等学校までの12年間を通した体系的な情報リテラシー教育が重要と思われる.本研究では,そのような小中高と一貫した情報リテラシー教育の目標設定を行うための基盤として,「情報通信技術」,「情報システム」,「問題解決」,「情報分析」,「情報モラル」,「情報の歴史」,「情報機器の操作」の7分野からなる情報リテラシーオントロジーの構築を進めている.本稿では,「問題解決」,および「情報システム」分野に関するオントロジーを示し,問題解決分野における小学校での指導例を提案する.