日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1A3-C2
会議情報
発表
1A3-C2 科学技術リテラシーの発展に向けた技術教育と理数教育の連携・協働 : デザイン・モデリングの観点からの技術・理科・数学の位置づけと関係の在り方(科学技術リテラシーの発展に向けた技術教育と理数教育の連携・協働-デザイン・モデリングの観点からの技術・理科・数学の位置づけと関係の在り方-,課題研究発表,学びの原点への回帰-イノベーティブ人材育成のための科学教育研究-)
谷田 親彦大谷 忠
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抄録
本稿は,「科学技術リテラシー」の発展を見据え,技術教育と理数教育の関連性の検討を行っていた過去4年間の課題研究の議論を整理した。各教科の固有性を活かした連携・協働の在り方を技術教育の立場から検討した結果,製品開発や技術的な概念形成を目的・目標として扱う「ものづくり」の過程において,科学的原理や法則の一部が「技術理論」や「関係知識」などの技術固有の内容として置換・昇華されることを考察できた。次に,社会的な文脈から,各教科・教育の共通的な考え方として「デザイン・モデリング」を取り上げ,それぞれの特徴と独自性を「算数・数学一数式化」,「理科ー理論化・法則化」,「技術ー最適化,システム化」と位置づけた。これらの概念・能力を各教科・教育の本質として意識し,バランスよく発達させることで,本来の意味での「科学技術リテラシー」の育成に結びつくことを指摘した。
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© 2014 日本科学教育学会
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