主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第39回年会 山形大会
開催日: 2015/08/21 - 2015/08/23
本研究は、以下の二点を明らかにするために実施された質問紙調査の分析とその結果の報告である。すなわち、理科の問題解決学習における「結果を考察し結論に至る」過程を指導者はどのように解釈しているか、教師は実際の理科授業に臨んでどのような点に困難さを感じているか、以上の2 点である。この調査を解析することにより、小学校理科における指導の問題点の一つである「結果を考察し結論に至る」過程における混乱の現状を把握することを目指している。質問紙調査の予備的な解析から、「結果を整理する場面」「結論付ける場面」を科学的思考が育つ場面であると考えている教員が多いと同時に、同様の場面を指導しにくいと感じる教員が多いことが明らかとなった。