主催: 一般社団法人日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第43回年会
回次: 43
開催地: 宇都宮大学
開催日: 2019/08/23 - 2019/08/25
本論文は,博物館の展示をよりわかりやすくするための2段展示のデザインについて報告する.2段展示とは,大人と子供の対比だけではなく,広くユニバーサルな方向にも展開可能な手法である.博物館は,各コーナーの展示の概要を説明しているが,概要説明は文字で表現されており,小さい子供や外国人,障がいを持つ人たちにとってわかりづらい表現となっていることが多い.この問題を解決するために,豊橋市自然史博物館では,4コマ漫画の手法を用いて概要をわかりやすく提示している.本研究では,その4コマ漫画の手法をさらに展開し,ユーザが閲覧して理解できるかどうかを検証する.デザインするコンテンツは,4コマ漫画に,館内の展示をモチーフにするキャラクタを入れる.評価実験のために,キャラクタの有無,表示形式(縦,横,田型)の条件を変えて制作を行う.評価実験は「古生代における生命の誕生の展示」のコーナーを題材に実施する予定である.