主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第44回年会
回次: 44
開催地: 兵庫教育大学
開催日: 2020/08/25 - 2020/08/27
理数探究や理数探究基礎につながる,物理と数学を総合する学習素材として,高校物理の単振り子の等時性公式の導出過程に着目した。そこでは,単振り子の糸の振れの角θ が微小の場合に,sinθ≒θ となることを活用している。これでは,振れ幅が目視できないほどの場合で成り立つ等時性公式である。しかし実際にはθ が1ラジアン(rad)程度までは単振り子の等時性は維持されることがわかっている。筆者はこれまでに,このことに着目した理数探究等の学習指導として,θ が微小の場合とそうでない場合を発表したが,いずれも数学的考察に重きをおいたものだった。本発表ではθ が微小の場合に限定し,物理の教科書から大きく逸脱せずに,数学的な考察を加える学習指導を発表する。