日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
44
セッションID: 1
会議情報

論文集
直接体験による空間認識を促す天球モデルの開発
*加山 敦子
著者情報
キーワード: 実験・観察, 地学教育
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

学習時に初めて見る図から立体をイメージしにくい.空間認識が学習するときの障壁になっていると考えられる.空間認識を容易にする教材を使い,直接体験により,いろいろな角度から,天球上の天体の日周運動や年周運動などの現象を観察し実験することが重要である.生徒一人ひとりが体験できる,天球モデルを使った観察・実験を開発した.壮大な時間と空間を目の前で再現でき,緯度,方位などが可視化されている.自分の手で使うことができるように,二人に1 組配布することを想定する.一人で扱いやすいサイズとし,一連の実験は同じ形式で行えるようにする. グループで対話し,自らの手を動かして取り組み,知識及び技能を習得していく姿が見られるようになった.天球モデル対する肯定感も高かった.生徒自身も直接体験の重要性に気づいた.二次元平面の図や映像を見る間接体験は,接体験の後で行うほうが学習の効果が出やすいと感じた.

著者関連情報
© 2020 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top