日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
樹脂化石「琥珀“Copal”」の教材化と教育効果―科学館と小学校における実践を通して―
*山口 勇気山口 友里子
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抄録

本研究では,樹脂化石「琥珀」を教材とした授業実践を行い,児童の意識の変容を調べ,その教育効果について検証した.まず科学館で実施した琥珀を研磨・観察するイベントにおいて,児童の琥珀に関する既得知識,琥珀を研磨・観察する活動に対する満足度と難易度を調査した.児童の琥珀を研磨・観察する活動に対する満足度は非常に高く,難易度は6年生の児童にとって適当であった.その後,小学校において,理科の授業「土地のつくりと変化」に琥珀の研磨・観察活動を組み入れた実践を行った.琥珀の研磨・観察活動を行った後,土地やその中に含まれる物,土地のつくりやでき方に興味関心がある児童が増加したことから,本教材が児童の学習意欲を高める教材として有効であることが示された.

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