本研究では政府統計に基づいて,日本におけるSTEM分野の労働力の現状について,ジェンダーの視点から分析し,学校教育を通して育成されるSTEM分野における人材の特徴について検討した.その結果,2015年における米国と日本のSTEM人材の比は,既往の研究における2011年の結果と比べてわずかに小さいものの,両国のSTEM人材の比は同程度であった.これに対して,STEM人材に占める女性の割合は,米国に比べて日本では特に少なく,さらにその人材育成に影響を与える大学学部卒業後の進路においても,STEM分野における女性の就職割合が少ないことがわかった.