日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
算数科(小学校)と理科(中学校)の教科間連携(2)
~小学5年算数科「単位量あたりの大きさ」と中学1年理科「密度」の学習に着目して~
*橋本 美彦
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抄録

本研究は,小学校算数科と中学校理科の教科間連携の必要性を明らかにするために行った.小学5年算数科「単位量あたりの大きさ」の復習と理数連携を意図し,卒業前の3月にM小学校6年児童に中学校理科単位表記(〇/△)を使って授業を行った.4月,H中学校に入学後,他2校から入学した生徒と共に数学科で前述の算数単元の復習と理数連携授業を実施した。7月に理科「密度」の授業を行った後、すべての問題を理科の単位表記で解答するように指示した確認テスト5問を行った.その結果,小学校算数科の単位表記(〇)学習は,中学校以降の理科単位表記(〇/△)の理解に支障をきたすと考えられる.小学校算数科と中学校理科の教科・教師間の連携により,子ども達の理科で用いる単位表記に関する苦手意識を解決する必要がある.

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