日本型STEM教育の実装にむけたSTEM人材コンピテンシーに関する研究（４）

‐Society 5.0に応える日本型STEM教育改革の理論と実践に関する実証研究－

抄録

米国の最先端STEM/STEAM教育研究と実践が展開されている複数の大学との連携・連動を試みたり、アジアや日本国内の調査を展開したりしながら，日本型のSTEAM教育改革モデルを理論と実践の両面で構築することが主たる目的である．そのために，STEM/STEAM教育を取り入れた諸外国の実態を明らかにし，それぞれの国の文脈にどのように適合させようとしているのかの解明は，今後の日本にとっても価値がある．また，研究と具体的実践モデルの往還は，グローバル化の視点からも付加価値が高い．本研究では，STEAM教師のためのPCK（Pedagogical Contents Knowledge）の開発，現職教員のためのFDモデル，STEAM教材開発のモデル化，実践授業モデルの開発を積極的に展開してきた．本課題研究では昨年度の成果をもとに，国内外の訪問調査から新たな知見がまとめられた．