主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第47回年会
回次: 47
開催地: 愛媛大学
開催日: 2023/09/18 - 2023/09/20
授業設計を外化したものが学習指導案である.理科教員養成課程学生(以下,学生とする)が,模擬授業の学習指導案を修正する際,どのような教師の知識を用いているかについて分析し,学生の授業構想力について検討することを,本研究の目的とする.学期末に,1回目の模擬授業で作成した個人の学習指導案を修正させた.学生が学習指導案を修正する際,図1(吉崎,1987)のどの知識領域を用いているかについて,理科教師と大学教員が分析し,授業構想力について検討した.その結果,次の3点が明らかとなった.(1)学生は,学習指導案の修正の際に,3つの複合的知識群である「領域A~C」を多く用いている.(2)その中でも,特に「領域C」を多く用いている.(3)成績が上位な成績群ほど,より多くの知識領域を用いている.