日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
疑似科学に対する取り組みとしての「科学性判定の4観点」:その成果と課題
*山本 輝太郎
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抄録

本稿では,疑似科学に対してこれまで筆者らが行ってきた取り組みの中核である「科学性判定の4観点」についてその要点を解説し,これまでの活動で得られた成果と課題について報告する.科学という営みを方法論として位置づけた場合,理論,データ,理論とデータ,社会という4観点が重要要素であり,翻ってこれは,さまざまな疑似科学の具体例を判定するための基準としても活用できる.実際,筆者らの研究グループでは長らく,この4観点の枠組みでいくつかの「疑似科学とされるもの」の科学性を評価するウェブサイトを構築・運営しており,一定の研究成果も出ている.一方で,いくつかの課題も生じているため,特徴的な課題を共有する.

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