抄録
生物学は人間生活に最も関連性の高い科学分野の一つであり,技術開発と理論の発展が生物学の進歩に大きく寄与してきた.特に顕微鏡や遺伝子解析技術などの進歩は,細胞の構造から遺伝子の発現に至るまで,様々な生命現象の解明を可能にしている.最近では,ゲノム研究で得られた膨大なデータをコンピュータで処理する技術が採用され,情報科学(数学)との関係も深まっている.このような生物学の進歩を受けて,生物教育においても現代的なバイオテクノロジーをベースとしたSTEAM教育が求められている.しかし,日本の生物教育についてSTEAMの観点から研究されたものは少ない.本研究では,日本の生物教育におけるSTEAM教育に関する理論や実践に関する基礎情報を収集し,生物教育への活用の可能性について議論する.