日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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生徒向け・教員向けの高校理科に関するアンケート調査の実施とその考察
*縣 秀彦海部 健三亀田 直記篠原 秀雄今井 章人都築 功日隈 脩一郎
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抄録
生徒と教員向けのアンケート調査を実施した.次期学習指導要領改訂において,仮に共通基礎科目を設置する場合,物理・化学・生物・地学の基礎内容を扱う必要があることが分かった.また,生徒が学びたいのは「地球温暖化などの気候変動」,「ヒトの理解」,「宇宙の理解」,「感染症」等であった.理科離れを減らす意味でも,生徒の学びたい動機を考慮したカリキュラム編成が望まれる.2016 年の日本学術会議からの提言発出の際には,現職教員から共通基礎科目を設置することへの反対意見が,文部科学省に寄せられたが,アンケートの結果,7 割に近い現職教員が自分の専門ではない基礎科目(2 単位)をすでに受け持って指導している経験があり,6 割を超える現職教員が共通基礎科目を指導することが可能であると回答した.
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