主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
本研究では,科学的探究活動における知識構成と認知プロセスの関連を明らかにすることを目的として,中学校第1学年,単元「火をふく火山」の事例的分析を行った.科学的探究活動での知識構成と認知プロセスの関係を明らかにするために,Andersonら(2001)が提唱した「タキソノミー・テーブル」を用い,学習課題に対する実験計画の適切性について,実験計画の立案に関わる知識構成と認知プロセスがどのように機能していたのか分析をした.結果として,適切な実験計画を立てることができていた生徒は,メタ方略的知識を活用しながら知識間の繋がりを生む認知プロセスが機能しており,適切な実験計画を立てることができなかった生徒は,実験計画を立てる中でいずれかの知識に欠落があり知識間のつながりが生まれず適切な実験計画を立てることができなかったことが明らかになった.