主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
主体的に生きる力を育むには興味関心のある事柄を生徒に挙げさせ, これを自由に発表することが一つの方法であると考えられる. しかし生徒は多様な意見を出すことによる目立ちすぎをおそれ, 積極的に参加しないことをしばしば経験する. そこで本報告では文殊カード(中川, 1993)を活用し,一斉指導によりシステマティックに多様な意見を想起させ, また皆の前で表出することを容易にする指導方法の開発を試みることとした. 文殊カードの使用の有無で生徒のブレインストーミングと結果の発表に関し調査したところ, 文殊カードを使用した場合はアイデアが出やすい, またアイデアの多様性が増すと答えたものがともに9割を占めた.さらに自分のアイデアと文殊カードでの発表のしやすさを比較したところ8割以上の生徒が発表しやすかったと回答した.この結果, 文殊カードを活用してグループでのブレインストーミングの有用性が示唆された.