主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
現代社会において,価値を共創し,ゆたかに生きるためには「ウェルビーイング(Well-being/Wellbeing)」という概念は必須である.筆者は,ウェルビーイングの学びの目的を,それぞれの人がウェルビーイングを実現できる資質/能力を育むことであると考え「ウェルビーイング・コンピテンシー モデル(NTT-KIT 2024 年度版)」を開発した.このモデルに基づいて,ウェルビーイング・コンピテンシーの獲得において重要なことを認知・感情・行動の視点からそれぞれ考えると,解像度高く理解ための中間言語を持つこと(認知),その存在や内在的価値を実感すること(感情),主体的かつ協働的,反復適応的に“わたしたち”としてウェルビーイングをつくりあうこと(行動)である.本稿では,人(「I」・「WE」),社会(「SOCIETY」),地球(「UNIVERSE」)のそれぞれのカテゴリでコンピテンシーを獲得する上で重要となる点について述べる.