日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1
会議情報

論文集
『臥位&立位身心調律運動による丹田制御学習』が育てる宇宙時代の総合知基盤
〜αB-クリスタリンの誘導で身につける「細胞・身心一体科学」〜
*跡見 順子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

加齢や不活動によるQOL への影響は無重力環境への適応と類似しており, 宇宙環境を利用した今後の社会構築において, より一層「人間を中心とする」重力応答研究の深化と, 自分のいのちを知り生かすことができ, 物事を俯瞰的に捉えることができる人材育成が必要だ.人の身体は自然が生み出した創造物であり, 生命体の生存論理で生きている.しかし, 同時に身体はある個人の所要物としてその個人の活動を支えている.だからこそ求められる「人間の生物学」を,身心一体科学から提案したい.その3つの教育コアは、1)健康は自分と細胞との協働で獲得できることを実践により理解する,2)その細胞の基盤として1G 下における自分の身体を位置づける,3)脊椎動物由来の体幹のつくりと人の立位の体幹の不安定性,そして軸制御の正規化・意識による制御の必要性,である. 本年 3 月刊行の「身心一体科学考え方と方法」(跡見順子2024)を参照されたい.

著者関連情報
© 2024 日本科学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top