抄録
学生による授業評価の結果から教育学部の教職科目である「教科教育法理科」の授業改善をするための試みとして,学生の直接体験を導入した授業を実践してみた。それは,課題だけが提示され,その課題を3名からなる班で考案し,作成し,共同作業し,オープンスペースを利用して自分たちのアイデアの発表・演示する活動である。その結果,試行した授業に対して「楽しかった」,「おもしろかった」,「体験することの意義」や「共同作業の意義」,「他人のアイデアや工夫の多様性を学んだ」などを指摘した学生が多く,この授業の導入の有効性が示された。