理科学習とそれを行う子どものその子らしさ,持ち味の関係を明らかにしたいと考えた。子どもの追究を見ると,その子の持っているその子らしさが大きく影響すると考える。そこで,その子らしさをとらえると同時に,その子の問題,こだわりをとらえ,そこを強める支援のあり方を探りたい。また,その子らしさが発揮された時は,必ずそこに他の子どものその子らしさが絡んでくるものである。お互いのその子らしさが生きて,お互いを夢中にさせる関係を事例を通して探っていきたい。「その子らしさが生きる」ためには,その子のとらえ,願い,そして,そこに関わる教師の支援,さらには,一緒に追究する他の子の持っているその子らしさの関係が大切になってくる。それらについて,小学校5年「メダカの育て方」の実践(H7,6)から明らかにしたい。
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