1995 年 10 巻 1 号 p. 7-12
教育学部の理科の学生実験(物理)に,これからの理科の教師に必要な基礎知識と考えられるディジタル回路の基本機能の理解と動作体験のための実験題目を取り入れた。この実験では,論理回路の動作確認,水晶発振回路とトリガー発生回路の作成を通してディジタルICに慣れ,これら自作回路を活用し,光に対する応答時間と重力加速度を測定する。予備知識がない者も無理なく楽しみながら取り組めるため,大部分の学生が"中学生にディジタル回路を説明できる"という意識を持てるようになっている。