本研究は,国際協力事業団(JICA:Japan International Cooperation Agency)並びにアメリカ国際援助庁(USAID:U.S.A. Agency for International Development)との合同事業である「グァテマラ国における初等教育の拡充と質の向上をめざす」プログラムの一つとして,実施された。グァテマラには22県があるが,1996年8月にその中の2県の公立小学校7校で主として国語の授業を9件録画し,うち6件にCNR法(Category Number Recorder Method)を適用して,授業分析を行った。一方,日本のA小学校における国語.算数,社会の授業を同じ手法で分折した。この両者の分析結果を比較したところ,教授技術の巧拙や学習環境に依存すると推測される特筆すべき差異を得ることができた。