抄録
我々は、初等中等教育機関において、普通教科(理科)の中で、副教材としてのデジタルコンテンツの共有化・再利用を目的にした開発と活用について、XMLを技術基盤とした実用的な学習環境「デジタルコンテンツ・プラットフォーム・サーバ」の概念、それらの活用方法について実践研究を平成14年度より開始した。本研究会では、教科授業での普及成果をより具体化していくため、「学習指導の工夫改善モデル」(国立教育政策研究所報告書)という考え方に基づいた方向性を研究会(2004.9)で打ち出した。それらを踏まえ、本発表では、平成15年度および16年度1学期に神戸市立の公立小・中・高等学校で行った取り組みから小学校の1事例を抜粋し、ITを活用した学習指導の工夫改善モデルの策定を目標にした考察と研究開発の改良を重ねているシステムの取り組みの経過を報告する。