2005 年 19 巻 3 号 p. 23-26
大学の物理教育改善の試みの一つとして, アニメーション作成簡易システムを開発した.新入生に対し, 物理に興味を抱かせ, ミクロな世界の物理現象を理解させるための手段として, 本システムを利用した.多くの学生が, アニメーション作成プロセスに関心を抱き, アニメーションを通して物理現象に興味を示した.ここでは, フリーソフトウェアを利用して, アニメーションを自動的に作成できる本システムを紹介する.また, 3年間の実践教育に対する学生の反応について報告する.解が重要な物理教育においては, アニメーション教材づくりに学生を参加させることが有効であると考える.