2005 年 19 巻 6 号 p. 71-76
筆者らは, 再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェアの開発と普及に取り組んできている.本研究では, その普及の促進にかかわる課題について検討するために, 1998年12月から2005年3月までの本ソフトウェアの開発と普及の経緯を反省的に考察した.その結果, 本ソフトウェアの学習コミュニティは, 7層から構成されており, 現在の普及には, 開発コアグループと部分的に連携しながらも, 相対的に外側に位置する第4層グループ(自律的授業実践普及グループ)の出現が重要であることがわかった.