抄録
従来のCAIシステムは、映像情報の密度に難点があったが、ビデオ映像をランダムに取り出すことのできるCAIシステムを製作してみた。使用したコンピュータはMSX2で、特に活用した機能は、(1)スーパーインポーズ機能、(2)ジョイスティック端子からの信号出力である。ハードウェア面では、市販の製品をそのまま使用できる。コンピュータ本体、CRTおよぴビデオデッキには改造の手を加えずに、ビデオ附属の赤外線コントローラを改造したにとどまっている。ソフトウェア面について言うと、プログラム言語はBASICを使用した。ビデオデッキの早送り、巻戻しのテープスピードは製品によって異なるので、カウント合せのためのユーテリティプログラムも用意をしてある。これによって、ハードウェアに関しては、市販類似品の5分の1の価格で出来上がる。しかも、市販品にはないCAIシステムをソフトウェアで工夫できる。