日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
〔自由研究発表〕
音波の横波表示における指導上の問題点と解決方策
井手 義道
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1988 年 2 巻 5 号 p. 1-4

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抄録
高校や低学年の高専の物理において, 縦波の横波表示についての教材がある。音波である縦波を横波表示し, 共鳴, 干渉, ドップラー効果等の物埋現象を学習する内容は学生たちにとって, 理解が難しいとされているものの一つである。これらの説明の展開においては, 音波である縦波を我々が日常的な現象として使い慣れている横波表示に変形して説明がなされている。しかし, 学生たちにとっては, 縦波を横波に変換する単純な約束を正確に活用し, 先の物理現象を説明することは非常に困雑である。同様にして指導者である教師にとってもあてはまる。このことは高校や高専の物理の教科書・参考書の著者の説明の真意が学生に伝わらなかったりする場合もあるようである。特に, 縦波を横波ヘ表示する方法『媒質がX軸の正へ変位するとY軸の正へ, 負ではY軸の負ヘ変位させる約束』は波の進行方向に関係ない・・・・・・このことを前提にして, 音のドップラー効果, クインケ管, 気柱共鳴装置等の物理現象を統一的に説明することを試みた。
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© 1988 一般社団法人 日本科学教育学会
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