2006 年 20 巻 5 号 p. 1-6
中学校技術科における情報とコンピュータ領域「プログラムと計測・制御」の学習において,計測と制御のしくみを学ぶだけではなく,計測と制御の考え方に関する問題解決場面を提示しながら,科学技術活動を理解する教材を事例外挿法により構成し,授業を行った。事例の選択にあたっては,教科書で扱われている電子炊飯器など種々検討し,調査用紙により複数の事例を吟味した。結果として,技術科に対する意識等の変容は見られたが,開発への参入意欲の向上は見られなかった。理科と技術科における外挿活動の目的や質の違いをより明確にする必要がある。