2007 年 23 巻 1 号 p. 19-24
授業設計を教育目標を達成するために設計対象知識について設計知識を用い,授業の課題・質問等を考案し,教授・学習過程を構成する知識・情報の変換・推論と考え,小・中学校実習生の手続き遷移過程を調査した.(1)授業設計手続きは,機能・役割位置づけ等により先導手続き,連係手続き,仕上げ手続きの 3 つに分類できた.(2)授業設計過程は,小学校実習生 3,中学校実習生 5 の階層に分類でき,両実習生ともに「目標・教材研究・教科書・シミュレーション」が授業設計における「核(コア)手続き」である.(3)小学校実習生は先導手続きが多いことから 2 段階の手続き過程が多く,中学校実習生は,連係手続きが多く,さらに仕上げ手続きで具体化するため 3段階の手続き過程が多い.