1988 年 3 巻 3 号 p. 15-16
自然教育・環境教育は身近なところを見つめるところから始まる。したがって、従来その教材としては路傍の植物であり、昆虫であり、池の魚類等を対象としてきた。哺乳動物については人類に最も似た生理・生態で、岐阜県の場合は、比較的近くに生活しているのにかかわらず、夜行性であるとか警戒心が強いこと等から取扱いが困難であった。我々研究グループはこの最も人類に近く、それだけに生徒達の関心の強い身近かに生息する哺乳動物を教材とすることによって、自然教育を試みたので報告する。