日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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〔一般研究発表〕
「学習意欲を高める科学教育」のための条件
西川 喜良
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1989 年 3 巻 6 号 p. 15-18

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抄録

理科教育、特に創造力の養成の重要性は減じていない。一方現実は理科嫌いが増加している。公教育の制度上では、理科嫌いに対して、その内容を減じ、従って時間をも減じている。いくら内容を減じても理解困難は変らず、従って学習意欲は上がらない、意欲向上には、教師が学習者をよく理解し、そのレディネスに合うようなぺースで、又内容や方法で行うことが重要である。自然に対する感動や興味、学習意欲を延ばし、理科好きになって楽しく、自分から、学習が進むよう導くことが重要である。その為には教師が教育について研究することが必要である。教育目的の分析、重要概念についての分析が必要。又内容の構造化は、原発見の構造に近い追発見の形が望ましい。更に授業には実験を多く取りいれ、学習者と共に作業することが必要である。授業後、学習効果、結果を評価し、次の授業ヘフィードバックすることが重要である。学習態度としてSachalichな態度が大切である。

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© 1989 一般社団法人 日本科学教育学会
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