1989 年 3 巻 6 号 p. 25-26
高校化学教育を担当している立場からの実践を要釣しますと、それは各高校における生徒の実態に応じた方策を、担当者が個性に応じた研究と工夫により対応することが最良と思われます。多様化した生徒に対しては、理科 (化学) 教育の目標や方法を重視し, 基礎・基本事項を, 生徒に適した実験等を用いて探究的に展開することが大切であり、また、同時に理解をねらった作業的な一斉学習が効果的ではないかと思われます。なお、そのためには提出したレポーの指導や、学習の評価問題等を工夫して作成する必要があります。新設高校の生徒に対する化学教育の現状の具体的な例や、担当者としての現実的な喜びや感想を述べます。ご批判を賜りたいと思います。