2015 年 30 巻 3 号 p. 109-112
本研究では,国内における粒子概念に関するラーニング・プログレッションズ研究のための基礎的検討として,Smith et al(2006) で示された物質の原子論・分子論に関するラーニング・プログレッションズと,我が国の学習指導要領,及び教科書に記載された内容との比較分析を行った.その結果,粒子に関する概念について日本の学習指導要領,教科書の記述内容,及び教科書に記載された観察・実験活動を統合したものは,Smith et al.(2006) のラーニング・プログレッションズの枠組みにおおよそ対応するものであることが示唆された.