2018 年 32 巻 8 号 p. 45-48
本研究では、高等学校地学基礎におけるアクティブラーニングの可能性を探り、実践を行 うことを目的とした。具体的には、「エルニーニョ現象」の単元で、高校2年生を対象 に、ジグソー法を取り入れた授業を行い、その効果を講義形式の授業を実施したグループと比較すると共に、アクティブラーニング形式の授業の効果について成績上位グループ・中位グループ・下位グループで比較を行った。その結果、アクティブラーニングを取り入れることにより、該当単元の知識の定着はもとより、図を読み取る力・他者へ情報を発信するスキルが高まることが期待されると共に、特に成績下位層に良い影響があることが明らかになった。