1993 年 8 巻 3 号 p. 53-56
本研究は, 植物の外呼吸について, 中学1年生の植物の外呼吸に関する認識の実態に基づいて, その指導方法の研究をねらいとしたものである。研究の結果, 次のことが明らかになったので報告する。(1) 学習前にある1年生に, 植物の外呼吸と光合成で出入りする気体を混同して認識している生徒がみられる。この認識は学習後の3年生にも多くみられた。(2) もやしの外呼吸で出入りする酸素と二酸化炭素の濃度を気体検知管で測定できる。(3) もやしの外呼吸における酸素と二酸化炭素の濃度の測定結果の解釈は, 植物の外 呼吸についての実態調査に見られた生徒の認織を修正する手がかりになる。