日本セキュリティ・マネジメント学会誌
Online ISSN : 2434-5504
Print ISSN : 1343-6619
研究ノート
ID 使用の視点からみたプライバシー保護確立の課題の明確化と解決策の提案
八木 晃二大曽根 匡
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2019 年 33 巻 1 号 p. 15-29

詳細
抄録

ビッグデータ時代、IoT 時代を迎え、企業においては、様々な大量の情報を活用して事業活動を行うことが 必須となっている。その情報活用のために、企業のシステム提供者は経営資源であるヒト・モノ・カネなどあ らゆるものにID を付番し、そのID を使用して情報を収集、連携、分析、活用することを頻繁に行っている。 そして、システム利用者は、提供された情報システムを利用して、便利なサービスを享受している。 情報技術の進展と法制度の整備に伴って、ID を使用した情報活用のための情報システムは数多く構築され、 既に多くのID が付番・発行され、かつID は多種多様な意味で多義的に使用されている。しかし、このID の 発行数の増大とIDの多義的な使用により、便利なサービスが増えていく反面で、プライバシー保護の観点から みると多くの課題が発生している。プライバシー保護の確立のためには、システム提供者は情報システムを構 築する際に、様々なID の特性を十分に理解した上で規律性を持ってID を使用し、情報システムの設計、開発 を行うことが必須である。システム利用者は、自分に対して付番・発行されたID とそのID に紐づいた個人情 報をしっかりと管理することが必須である。 そこで本稿では、􀀀ID 使用の視点から、現在の情報社会の抱えるプライバシー保護確立の課題について分析し 明確化する。そして、その課題解決策について考察し提案する。

著者関連情報
© 掲載された研究論文等の著作権は本学会と著者に帰属する。
前の記事 次の記事
feedback
Top