外科と代謝・栄養
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特集「体組成分析の基礎と応用」
体組成分析で算出したエネルギー消費量の有用性
橋詰 直樹田中 芳明深堀 優石井 信二七種 伸行古賀 義法東舘 成希升井 大介坂本 早季愛甲 崇人八木 実
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2019 年 53 巻 4 号 p. 163-168

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抄録

 臨床現場においてDual Energy X‐Ray Absorptiometry法や生体電気インピーダンス測定法を用いて体組成分析を測定する施設が多くなり,各パラメータが栄養状態だけでなく,サルコペニアや予後予測の指標として用いられるようになった.体組成分析において測定された除脂肪体重(Fat free mass)は実質臓器と筋肉量と高い相関を認める.そのため実際のエネルギー消費に関わる部位を表すとされ,エネルギー消費量の測定変数として用いやすい.体組成分析は,近年では体組成分析で作成された安静時エネルギー消費量(Resting energy expenditure)算定式は,身長,体重,年齢,性別を用いる算定式と比較して,実際に測定された安静時エネルギー消費量よりも誤差の少ない算定式と考えられている.本書では体組成分析を用いたエネルギー消費量の測定について述べる.

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© 2019 日本外科代謝栄養学会
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