外科と代謝・栄養
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53 巻 , 4 号
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特集「体組成分析の基礎と応用」
  • 柳町 幸, 中山 弘文, 山一 真彦, 藤田 朋之, 大門 眞
    2019 年 53 巻 4 号 p. 119-122
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
  • 山内 健
    2019 年 53 巻 4 号 p. 123-130
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     Bioelectrical impedance analysis(以下BIA)は生体の導電体としての性質に基づいてその電気抵抗を測定することにより,簡便,低侵襲,短時間に体組成を推定することができる機器である.測定条件を揃えれば再現性は良好で,装置も移動可能かつ比較的低コストであるため,当初は医療機器としてよりも健康機器として広まった.8電極法によるsegmental BIAや多周波数を用いた技術の進歩により,近年では医療機関でもよく用いられるが,BIAの測定原理は大胆な仮定に基づいており,身体のhydrationの状態や四肢や体幹の体組成の分布の変化があれば,その推定値には大きな誤差を含むことになる.地域の検診などの集団レベルで肥満やサルコペニアを診断するには非常に有用なツールとなりうるが,医療機関での個々の患者の使用に際しては,その原理を十分に理解して体組成の数値を解釈する必要がある.
  • 高橋 路子
    2019 年 53 巻 4 号 p. 131-136
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
  • 吉村 芳弘
    2019 年 53 巻 4 号 p. 137-145
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     リハビリテーション(以下,リハ)を行う高齢者には低栄養とサルコペニアの合併が多い.高齢リハ患者の低栄養とサルコペニアの有症率はそれぞれ49‐67%,40‐46.5%と報告されている.低栄養とサルコペニアはいずれもリハや健康関連のアウトカムと負の関連がある.サルコペニア肥満の概念も重要であるが,この領域におけるエビデンスはほとんどない.リハやプライマリ・ケアのセッティングでは,生体インビータンス分析が最も簡便で,侵襲がなく,臨床的に使用しやすいモダリティである.しかし,評価の妥当性や限界に留意しておく必要がある.リハ患者に対しては,通常のリハ評価に加えて,体組成分析による骨格筋量や脂肪量などの詳細な評価が必要である.
  • ―サルコペニアの観点より―
    齋藤 裕, 濵田 康弘, 山田 苑子, 池本 哲也, 森根 裕二, 居村 暁, 島田 光生
    2019 年 53 巻 4 号 p. 147-156
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     周術期においては,術前に代謝障害や肝腎機能障害を有する症例が多く周術期栄養管理が重要であり,まさしく栄養管理なくしては,この治療は良好に機能しない.その栄養評価ツールとして,体組成分析装置は,客観的・低侵襲・X線被爆なし・簡便に施行可能であり,周術期に積極的に測定するべきと考えられる.サルコペニア評価,さまざまな代謝栄養状態との相関を認める位相角,肥満患者の脂肪量など,同装置を用いて栄養評価ならびに介入が可能となる.本稿では,特にサルコペニアを中心に栄養評価ならびに介入法に関して自験例を踏まえて紹介する.
  • 前田 圭介
    2019 年 53 巻 4 号 p. 157-162
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     近年,体組成分析機器が進歩し医療現場に徐々に浸透してきた.体組成分析で得られる情報は機器によってさまざまであるが,栄養状態を判断する要素としては質の高い情報を提供してくれる.栄養サポートチーム(NST)の多くは入院患者を対象として,栄養療法や栄養管理法についての専門的な提案を通じて治療成績に寄与している.体組成分析結果を用いると,低栄養やサルコペニア,悪液質の診断がより的確に行えるため,NSTが体組成分析を活用する意義は大きい.妥当性のある低栄養,サルコペニア,悪液質診断基準はすべて骨格筋量について評価が必要であることから,入院患者であれば入院時や介入時に迅速に体組成分析を併用して診断することを薦める.ただし,機器によって算出された体組成値は浮腫の影響を受けていることも忘れてはならない.体組成分析を活用した栄養療法・栄養管理を推し進めているNST体制が高く評価されることを期待している.
  • 橋詰 直樹, 田中 芳明, 深堀 優, 石井 信二, 七種 伸行, 古賀 義法, 東舘 成希, 升井 大介, 坂本 早季, 愛甲 崇人, 八 ...
    2019 年 53 巻 4 号 p. 163-168
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     臨床現場においてDual Energy X‐Ray Absorptiometry法や生体電気インピーダンス測定法を用いて体組成分析を測定する施設が多くなり,各パラメータが栄養状態だけでなく,サルコペニアや予後予測の指標として用いられるようになった.体組成分析において測定された除脂肪体重(Fat free mass)は実質臓器と筋肉量と高い相関を認める.そのため実際のエネルギー消費に関わる部位を表すとされ,エネルギー消費量の測定変数として用いやすい.体組成分析は,近年では体組成分析で作成された安静時エネルギー消費量(Resting energy expenditure)算定式は,身長,体重,年齢,性別を用いる算定式と比較して,実際に測定された安静時エネルギー消費量よりも誤差の少ない算定式と考えられている.本書では体組成分析を用いたエネルギー消費量の測定について述べる.
  • 吉田 索, 浅桐 公男, 朝川 貴博, 田中 宏明, 倉八 朋宏
    2019 年 53 巻 4 号 p. 169-175
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/15
    ジャーナル フリー
     近年,生体電気インピーダンス分析法(以下BIA)は,日常の診療や栄養評価,スポーツなどのさまざまな分野に用いられている.このBIAを利用して算出されるPhase angle(以下PhA)は細胞膜の抵抗を表した角度であり,細胞や細胞膜の栄養状態と関係が深く,体細胞量に反映する.健常者やアスリートなどの構造的完成度の高い細胞膜をもった正常細胞では,PhAは高く計測され,老化やがんなどの細胞膜の構造的損傷や細胞密度の低下した障害細胞では,PhAは低く計測される.  PhAは細胞の健常度や全体的な栄養状態を反映することから,各種疾患の予後予測因子や栄養指標として注目されている.また,PhAは人体に微弱電流を流し細胞膜の抵抗値を直接測定して算出する実測値であるため,身長や体重だけでなく体液過剰の影響を直接受けない利点がある.そのため,通常の体成分分析には則さない重症度の高い患者や重症心身障害者などの正確な栄養評価が困難な患者にPhAは有用と思われる.
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