外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
Print ISSN : 0389-5564
ISSN-L : 0389-5564
特集「がん化学療法における代謝栄養管理の意義」
富岡 淳朝隈 光弘川口 直米田 浩二李 相雄
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 57 巻 6 号 p. 202

詳細
抄録

 膵癌は5年生存率が極めて低く, 最も予後不良な悪性腫瘍であるが,少しずつ成績は向上してきていると言える. 既に術前補助化学療法と術後補助化学療法は標準療法として実践されている. 切除可能膵癌に対してはこれらの治療を計画通り施行する事が生存率を高めるために重要になってくるが, 膵癌ではさまざまな理由から化学療法の忍容性が十分でない事が多い. 化学療法に対する忍容性を高めるために, さまざまな角度からのサポートが必要である. その中でも不可欠なのが栄養面でのサポートであり, それには一般的な栄養管理に加えて, 膵癌・膵疾患の特殊性を理解した栄養管理を理解して実践する事が重要である.

著者関連情報
© 2023 日本外科代謝栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top