2025 年 59 巻 5 号 p. 137-142
症例は1歳男児. 在胎24週3日, 体重662 gで出生し, 生後3カ月 (修正27週) 時に腸回転異常による中腸軸捻転に対して, 小腸大量切除ならびに人工肛門造設術を施行され, 残存小腸長は20 cmとなった. 肝機能障害や黄疸, 腎機能障害が遷延し, 体重増加不良とともに全身四肢の多発骨折が出現したため, 長期的な栄養管理目的に当院転院となった. 入院時 (1歳3カ月: 修正7カ月), 体重は3.5 kgで, X線にて四肢の多発骨折を認めた. 血液生化学検査結果では, 低栄養, 低カルシウム血症, 腎機能障害を認め, 血中副甲状腺ホルモン: 1174.2 pg/mLであった. 短腸症による吸収不良に関連した腎機能障害による二次性副甲状腺機能亢進症と診断した. 入院後, 二次性副甲状腺機能亢進症に対して, カルシウム・リン投与量を調整し, 中心静脈栄養の投与量の増量を行った. 入院後3カ月で体重は5.71 kgまで増加し, 電解質異常も改善した. 現在, 在宅管理継続中である.