外科と代謝・栄養
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特集 「外科代謝栄養学の伝承を支える基礎研究と臨床の接点」
臨床と基礎研究の両立を妨げる因子に関する検討~動物実験室・研究室を有しない病院勤務中に基礎研究を行った経験も踏まえて~
杉山 彰英中村 友紀宮嶋 康次郎八木 勇磨安藤 晋介田中 拡中神 智和川野 晋也千葉 正博吉澤 穣治渡井 有
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2026 年 60 巻 2 号 p. 30-35

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抄録

 臨床と基礎研究の両立を妨げる因子について小児外科医にアンケート調査をするとともに, 著者が動物実験室・研究室がない病院での勤務時に周囲の協力を得ながら基礎研究を行った経験も踏まえ, それら因子の解決法を考察した.

 【方法】関連施設を含む昭和医科大学 (本学) の小児外科医19名にアンケートを行った.

 【結果】回答者は16名. 基礎研究を実施中・予定者は4名であった. 残り12名に実施を妨げている因子について調査したところ, 半数が「やり方」, 「設備・器材・薬剤」, 「時間」, 「資金」の問題をあげた. 12名中10名はそれらが解決したら基礎研究を実施したいと回答した.

 【著者の経験】短腸症候群モデルラットによる基礎研究で学位取得後, 動物実験設備がない病院へ異動した. 3年後, 同院での臨床業務を行いながら, 他施設でラットを用いた精巣虚血再灌流におけるカテキンの有用性に関する基礎研究を行った.

 【考察】本学小児外科医は基礎研究への意欲はあるが, 障害となる因子が複数あった. 近年, 本学では統括研究推進センターが設置され, 多くの因子が解決できると考えられる. 今後は基礎研究を行いたい小児外科医とそのような支援部門とのマッチングが重要であろう.

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