サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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ステロイド抵抗性サルコイドーシスに対するステロイド代替療法
立花 暉夫
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1999 年 19 巻 1 号 p. 11-15

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抄録
最近, メソトレキセートを中心にステロドに代わる免疫抑制剤によるステロイド抵抗性慢性サルコイドーシスの治療が報告されている. 本稿では, 1998年日本サルコイドーシス学会で特別講演したBaughmanの業績を中心に解説した. 長期ステロイド治療を必要とする慢性サ症例で, ステロイド治療で充分な効果が得られないか, 副作用などでステロイド治療の実施困難なサ症例に対して, 上記薬剤は既使用中のステロイドと併用投与して, 治療効果があり, ステロイド投与量減量ないしステロイド投与中止を可能にし, またステロイド投与困難な症例にはステロイド併用なしで投与し, ステロイドに代わる治療効果があり, 副作用に充分留意して検査を実施しながら, 慎重に投与し, 症例により, 治療効果の期待できる薬剤であると言える.
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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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