サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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ぶどう膜炎と血清ACE高値からサルコイドーシスが疑われた末梢性T細胞リンパ腫の一剖検例
田原 佐知子冨岡 洋海多田 公英岩崎 博信橋本 公夫
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2004 年 24 巻 1 号 p. 77-82

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抄録

今回我々は, ステロイドに反応する発熱, 急性腎不全, 問質性肺炎, ぶどう膜炎を認め, 経過中血清アンジオテンシン変換酵素 (ACE), リゾチーム高値を呈したため, サルコイドーシスが疑われ, 最終的に剖検にて悪性リンパ腫 (peripheral T cell lymphoma, unspecified) との診断に至った1例 (81歳, 女性) を経験した. 本例でみられたぶどう膜炎, 問質性腎炎は悪性リンパ腫に関連したもの, 血清ACE高値は悪性リンパ腫の浸潤による胆汁うっ滞性黄疸によるもの, 問質性肺炎はカリニ肺炎やサイトメガロ肺炎によるものと推察された. サルコイドーシスの診療に関わる臨床医にとって, 診断に難渋した本例は教訓的な症例と考え, 文献的考察を加え報告する.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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