サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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シェーグレン症候群とホジキンリンパ腫を合併したサルコイドーシスの1例
森 由弘粟井 一哉本多 完次荒川 裕佳子吉田 光雄前田 剛厚井 文一片岡 幹男中田 安成
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2008 年 28 巻 1 号 p. 55-62

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抄録

55歳の女性で2004年職場検診で胸部異常影を指摘された. 胸部X線写真上両側肺門・縦隔リンパ節腫脹とブドウ膜炎があり, 経気管支肺生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスと診断された. 2005年2月より唾液分泌低下と眼の乾燥感を訴えた. Schirmer test, ガムテスト, 抗SS-A抗体が陽性であり, 口唇小唾液腺生検にてシェーグレン症候群 (SjS) と診断された. 5月頃より両下顎と左頸部に小指頭大のリンパ節が触知され圧痛や発熱はみられなかった. プレドニゾロンの投与でこれらは一旦縮小したが, 左後頸部に母指頭大のリンパ節腫脹が再び出現し, 軽度の圧痛を伴った. 同部のリンパ節生検によりホジキンリンパ腫と診断された. サルコイドーシスとそれぞれSjSないし非ホジキンリンパ腫の合併例の報告は少なくないが, サルコイドーシスとSjSおよびポジキンリンパ腫の合併例の報告はない. この3疾患は, ほとんど同時期に発症しており, Tリンパ球を中心とした共通の免疫異常が背景に存在する可能性がある. このようにサルコイドーシスには免疫異常が存在するため, 自己免疫疾患や悪性腫瘍の合併には常に注意を要する.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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