森林総合研究所
2005 年 101 巻 p. 51-56
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電源の確保が困難な森林斜面の上部,中部,下部において,PPTL法により年間を通じた下向きの土壌水の移動量を測定した。PPTL法では,自然土壌のマトリックポテンシャルに基づいてポーラスプレートの吸引圧を週一回,手動で調整する。土壌水の年移動量は上部,中部,下部でそれぞれ, 275, 608, 601 mmであり,年降雨量の 1,250 mmよりも小さく,中部と下部では年流出水量の 625 mmと同等であった。PPTL法は年単位の下向きの土壌水の移動量を評価する手法として有効である。
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