抄録
浸潤現象を説明する際に良く用いられる,1911年のGreen and Ampt (G & A)の論文を紹介した。現在の私達の理解では,G&A式は,浸潤部水分量は一定,浸潤前線に働く前進毛管力は時間と浸潤距離によらず一定とし,ダルシー則を適用することにより求まる。しかし,G&Aは土壌を毛管束と考え,ポアズイユ流を適用して浸潤の式を導いている。そして,水平浸潤では浸潤距離の増加と共に浸潤部水分量は減少するという実験事実を認めている。しかしながら,複雑な土への水平浸潤が,1本の毛細管への水の浸入と同じ形で表現されるという式を導いた。