土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
土壌水分貯留容量を用いた東北タイの砂質傾斜地における表面流出解析
濱田 浩正渡部 洋己諸泉 利嗣サックスクチャン ソム
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2008 年 109 巻 p. 45-50

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抄録
東北タイは透水性の良い砂質土が広く分布している。そのため,地表に到達した降水は地下に浸透することが想定されるが,その一方で表面流出による土壌侵食の被害も報告されている。本研究は,東北タイの砂質土の傾斜地を試験地として表面流出の発生のメカニズムについて検討した。試験地は, 1 m厚の砂質土の下に難透水層の粘土が存在する。そのため,砂質土内に浸透した水は粘土層の上に貯留され,降水量が砂質土の土壌水分貯留容量を超えた時,超過分が表面流出となるものと仮定して解析を実施した。土壌水分貯留容量は,プロファイルプローブで測定した砂質土の最大水分量と測定した水分量の差と定義した。解析の結果,表面流出量は全降水量の約 30 %と算出され,表面流出が発生すると推定 された時期とその表面流出が流入するため池の水位上昇の時期が一致した。
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© 2008 土壌物理学会
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