現在まで,土の特性を改善する目的で,ソイルセメントエ法が広く使用されてきている。しかし,これまでのセメント混合による土層改良に関する研究では,セメントの混合比が4%から14%以エと比較的混合比が大きい場合がほとんどで,経済性および環境問題を考えると,少量のセメント混合による土の特性変化について研究することが必要である。そこで,本研究では,混合比が0.6%までの少量のセメントを粘性土に添加することにより,支持力比(CBR値),一軸圧縮特性,および透水性がどのように変化するかについて検討を行った。その結果,少量のセメント添加であっても,セメント混合比の増加 に伴い,支持力比,一軸圧縮強度,変形係数および透水係数は増加することが明らかとなった。